試験の結果が信頼できるものであるか否かは、産業活動にとり極めて重要な問題です。試験の結果が不正確なものであっては、品質の保証、人の健康や安全の保全、環境対策などがおぼつかないものとなってしまいます。
このため、世界の多くの国々では、試験を行う機関が適切な試験結果を提供する能力があるかどうかを第三者が認定するしくみ、すなわち「試験所認定制度」が普及しています。
国際的には、試験所が満たすべき基準としてISO/IEC17025(日本では JIS Q17025として制定)(注1)を、試験所を認定する機関が満たすべき基準としてISO/IECガイド58(日本ではJIS Z9358として制定)(注2)を採用するシステムが、もっとも一般的です。
(注1) ISO/IEC17025では、信頼性のあるデータ提供を確保するために、試験機関が特定の試験を実施するのに必要な要素(一般要求事項)が規定されている。規定されている要素は、組織、品質システム、文書管理、記録の管理、要員、施設及び環境条件、設備、測定のトレーサビリテイーなど。
(注2) ISO/IECガイド58では、試験所認定制度を運営する機関について、必要な要素(一般要求事項)が規定されている。規定されている要素は、認定機関の組織、品質システム、審査員、認定のプロセス、認定機関と試験所との関係など。
試験所認定制度の概念

本件に関する問い合わせ先
経済産業省 産業技術環境局基準認証ユニット 認証課
TEL:03-3501-9473/FAX:03-3580-8598
試験所認定制度の普及促進を図るため、工業標準化法に基づいて自己適合宣言への活用を目的に1997(平成9)年にJNLA(Japan National Laboratory Accreditation system)の運用が開始されました。 その後、2004(平成16)年に行政改革等の観点から行政裁量の余地のない登録制に変更され、 従来の目的に新JISマーク表示制度の「製品試験」への活用も追加され、登録の対象を「すべての鉱工業品に係る試験方法のJIS」へ拡大して、現在のJNLAに至っています。JNLAの業務は、独立行政法人製品評価技術基盤機構
認定センターにおいて実施されています。
登録にあたっては、試験に対する国際的な要求事項であるISO/IEC17025(JIS Q17025)への適合性について、その管理体制、要員、試験施設・機器などが適切であるかどうかを審査し、申請範囲の試験を実施する能力を持っていると認められた事業者に対して登録証が発行されます。
本件に関する問い合わせ先
独立行政法人 製品評価技術基盤機構 認定センター
TEL:03-3481-1939/FAX:03-3481-1937
http://www.iajapan.nite.go.jp/iajapan/(外部サイトへリンク)
〒151-0066 渋谷区西原2−49−10
JNLA以外の試験所認定制度は、現在、次の3認定機関となっている。
日本認定機関協議会は、認定機関としての経験を広く共有し、我が国全体として、認定機関の信頼性と技術レベルの向上を図るとともに、認定制度の啓発・普及のために必要な活動を行い、日本の適合性評価制度全体の信頼性・透明性の向上に寄与することを目的として協力・連携しています。この傘下に試験所認定機関連絡会があり、試験所認定制度に係わる情報共有と共有問題の検討をしています。
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