ISO 14001とは、組織が環境マネジメントシステム(EMS: Environmental Management System)を確立し、文書化し、実施し、かつ、維持すること。また、その環境マネジメントシステムの有効性を継続的に改善するために要求される規格です。
ISO 14001改訂版が、2015年9月にISO14001:2015として発行されました。
今回の改訂では、他のマネジメントシステム規格との整合性を取ることを容易にするために、ISOで規定されるマネジメントシステム規格に共通的に用いられる規格の構成を採用しています。これにより、組織が複数のマネジメントシステムを事業プロセスと一体的に運用することが容易となり、効率的かつ効果的なマネジメントを実施できるようになります。
JIS Q14001は、これまでもISO14001に一致している規格として制定・改正してきました。今回、ISO14001:2015が改訂版として発行されたことに伴い、その一致規格であるJIS Q14001:2015として改正いたしました。このJIS Q14001:2015は、これまで用いられてきたJIS Q14001:2004からの改正となりますが、改正のポイントは、上述と同一の内容となります。
適合性評価を認定する機関の国際組織である国際認定フォーラム(IAF)において、ISO14001認証の移行は、ISO14001:2015発行より3年と決められています。現在、ISO14001:2004の認証を取得され、今後も継続して認証取得をお考えの皆様におかれましては、皆様が現在構築し実施している環境マネジメントシステムと今回発行されましたISO14001:2015によって構築する環境マネジメントシステムとの差分を分析していただき、計画的にISO14001:2015への移行を進めていただけますよう期待いたします。
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